アフリカの鉱物資源とは
アフリカは大航海の時代から金が豊富なことが知られていて、ポルトガル人が取引にやってきていました。
1563年の西アフリカの地図。鉱山が描かれている。
どこの国にどんな鉱物資源が?
現在でも、希少な鉱物であるレアメタルや石油、ダイヤモンドなどが広く産出され世界の注目を集めています。
アフリカの鉱物資源分布地図
アフリカの鉱物資源と産出国
国名 | レアメタル | 石油 | 金 | ダイヤ | |
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アルジェリア | 亜鉛、鉛、天然ガス | ||||
アンゴラ | 鉄鉱石、天然ガス | ||||
ウガンダ | |||||
エチオピア | 銅、亜鉛、 | タンタル | |||
ガーナ | ボーキサイト | マンガン、 | |||
ガボン | 天然ガス | マンガン、 | |||
カメルーン | 鉄鉱石 | ||||
ギニア | ボーキサイト、 | ||||
ケニア | 銅、鉛、亜鉛、 | ニッケル、 | |||
コートジボワール | マンガン、 | ||||
コンゴ共和国 | |||||
コンゴ民主共和国 | 銅、スズ、亜鉛、銀、天然ガス | コバルト、タングステン、 | |||
ザンビア | 銅、 | コバルト、プラチナ、セレン | |||
シエラレオネ | ボーキサイト | チタン、 | |||
ジンバブエ | プラチナ、クロム、リチウム、ニッケル、セシウム | ||||
スーダン | クロム、 | ||||
赤道ギニア | 天然ガス | ||||
タンザニア | チタン、ニッケル、 | ||||
中央アフリカ | |||||
チュニジア | 亜鉛、天然ガス | ||||
トーゴ | |||||
ナイジェリア | スズ、鉛、天然ガス | ||||
ナミビア | ウラン、亜鉛、銅、鉛、銀、天然ガス | マンガン、セシウム、 | |||
ニジェール | ウラン、銀 | ||||
ブルキナファソ | マンガン | ||||
ボツワナ | 銅、石炭 | プラチナ、コバルト、ニッケル、 | |||
マダガスカル | ウラン、石炭 | クロム、ニッケル、コバルト、プラチナ、 | |||
マリ | |||||
南アフリカ | 石炭 | プラチナ、マンガン、バナジウム、クロム、レアアース、 | |||
モーリタニア | 鉄鉱石、石油、天然ガス | ||||
モザンビーク | ボーキサイト、天然ガス、石炭 | チタン、 | |||
モロッコ | 銅、鉛、亜鉛、銀、天然ガス | コバルト、 | |||
リビア | 石油、天然ガス | ||||
リベリア | |||||
ルワンダ | スズ | タングステン、 | |||
レソト |
資料:資源エネルギー庁「アフリカの鉱物資源の重要性と我が国の取組み」他。資源は存在の見込みも含む
レアメタル
レアメタルは、ハイブリッド自動車、テレビ、パソコン、スマートフォンなどのIT機器などで使われていて、これらの生産が高まるにつれ需要が高まっているのです。
レアメタルを生産しているのは中国で、93%と圧倒的です。
1つの国からだけ輸入していると価格が高くなったり、外交的に利用されたり不利益になることがあります。
なので、レアメタルを必要としている国々は他の生産国を探しているのです。
石油
アフリカでは石油開発も行われています。
アフリカの国1国だけでは技術がないために、外国企業と政府が共同で行うことになります。
政府が独裁政権だったりすると、開発の利益が政権に独占されて国民に行きわたらず、内戦やテロにつながる場合があります。
ダイヤモンド
ダイヤモンドを生産している国は世界で23カ国あります。
そのうちの17カ国がアフリカの国です。
世界の45%のダイヤモンドがアフリカ大陸で生産されています。
アフリカのダイヤモンド産出割合
世界のダイヤモンド産出量
2017年 単位:1,000カラット
国名 | 産出量 |
---|---|
ロシア | 42600 |
カナダ | 23234 |
ボツワナ | 22900 |
コンゴ民主共和国 | 18880 |
オーストラリア | 17143 |
南アフリカ | 9690 |
アンゴラ | 9440 |
ジンバブエ | 2511 |
ナミビア | 1948 |
レソト | 1126 |
タンザニア | 304 |
シエラレオネ | 289 |
ブラジル | 255 |
ギニア | 181 |
ガーナ | 82 |
リベリア | 63 |
ガイアナ | 52 |
中央アフリカ | 48 |
コンゴ共和国 | 47 |
インド | 41 |
トーゴ | 15 |
コートジボアール | 7 |
カメルーン | 2 |
資料:USGS
紛争ダイヤモンド
高価なダイヤモンドで国民が十分に潤っているかというとそうではありません。
逆に紛争のきっかけになってしまい貧困を促進する要因となっている場合があるのです。