SDGsとは

SDGsとは

SDGsは、国連で加盟国が共有した世界の問題を解決するための目標です。

目標は「1 貧困をなくそう」「2 飢餓をゼロに」など17が掲げられています。

SDGsは英語の「Sustainable Development Goals」 を略したもので、日本語では「持続可能な開発目標」です。

「持続可能な開発」とは

開発というのは、人間が豊かな生活をするために、家をつくり街をつくり、商品を生み出し、工場をつくり、交通網を敷き、販売するといったことです。

この開発を強引にやりすぎたのです。
木を伐採し、
CO2を排出し続け、
海・川に汚染物質を流し続け、
自国だけでは足りない資源や労働力を求めて他国へ乗り込み植民地政策をとり、
土地を荒らし人権を蹂躙してきた
結果、世界ではさまざまな問題が明るみにでてきてたのです。

このままやっていては続かない、続けてはいけない=「持続不可能だ!」ということを世界が共通に理解し、このままの開発のやり方を変えるべく、「持続可能な開発」ができるように目標を決めたのです。

17の目標は、SDGsではゴールとよばれます。

貧困、格差、環境の3本柱

歴史をみると、経済力・軍事力が強いヨーロッパを中心とした国々が住みやすい家、おいしい食事、珍しい食材、便利な新製品を求め、開発に邁進し先進国となったいっぽうで、

そうでない国々はヨーロッパ優位のシステムに組み込まれるか、まったく関与されないなどで開発途上国となり、世界は大きく2分されるようになりました。

ここで、貧困の問題、格差の問題が生じてくるのです。

時代が進むと、先進国が一方的に開発途上国を利用するという体制はさすがに崩れ、共同で開発事業を行うビジネスの関係がとられるようになります。
しかし、この関係は開発途上国の国内の格差をもたらし政治の混乱をまねき内戦に発展する場合さえあります。

そして、開発は環境の破壊とセットであることは変わりなく続いてきました。

世界の取り組み

これらの問題を解決するために、国連を中心にこれまでもこれまでも解決への試みがなされてきました。
それはおもに「先進国が開発途上国を援助する」という一方から他方へ与えることで解決を図るものでした。

このやり方は開発途上国の国民全体に恩恵が行きわたるわけではなく、先進国としても無尽蔵に援助を続けることはできないことがあり、行き詰っていました。

SDGsはこういった経験から、強者が弱者や自然環境を踏みつけたうえで成立する開発競争から、先進国も開発途上国もお互いの国民が利益でつながり、自然環境の破壊を最小限にし再生もできるような世界をめざしているのです。

「持続可能な開発目標」は2015年の国連総会で採択され、2030年までの達成をめざしています。

グローバル社会の一員として

世界のグローバルなつながりはより強固なものになっていて、地球の裏側にある貧困問題も日本の食卓と無関係ではありません。

SDGsは人類が地球で共存していくために、各国で暮らす一人ひとりが幸せでいる社会であるために、世界経済のしくみがどのようになりたってきたのか、今何が起きているのかに関心をもち、国や組織まかせでなく、個人が意識して社会生活を送るためのヒント集になっています。

このサイトではSDGsの本質を理解するために、今世界にある問題点は何なのか、どういった経緯があって今に至っているのかを、イラストやグラフなどでわかりやすくまとめました。

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