アフリカの貧困と発展

6.アグリビジネス型

先進国の食料不足

2008年、世界で食糧価格が高騰しました。
この時以来、各国は自国の食糧確保が重要な課題となっています。
先進国は、自国では土地の余裕がなくなっているので、耕作地を多く持つ発展途上国で農業ビジネスをしようと考えます。
発展途上国政府も、先進技術で農業が発展すれば、国が豊かになると考え、合意します。

政府は住民に「土地を企業に売れば仕事がある」といって農地を買い上げます。

生産が始まると、収穫物の多くはビジネス契約をした外国に輸出されます。

クーデターの発生

利益は企業と政府高官に流れるしくみになっていました。

元の畑の持ち主に行きわたることはありません。

生活が豊かにならない地元住民は不満をつのらせ、爆発、政府を倒そうとクーデターを起こします。

土地は戻ってこない

クーデタ―により国内は混乱し、農業の開発は撤回され、工場も閉鎖されます。工場が閉鎖されると、従事していた住民は失業します。
売ってしまった土地は還ってきません。
収入が得られず犯罪を犯す人が発生します。
人々は無気力になり、公平なルールに基づかない闇経済が拡がり、国民の生活レベルは低下していきます。

食べるものも不足し、子どもは学校へもいかれなくなります。

イラスト・さいとうじゅん

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