生物多様性

生物多様性

生物多様性条約 保全と遺伝子資源の利用の取決め

生物多様性条約とは

生物多様性条約は、生物多様性をいかに守り利用していくかについて取決める国際条約です。
1992年5月、ケニアのナイロビで採択され、同年6月ブラジルでの地球サミットで、日本を含む157カ国が条約に署名し、その後も締結国は増えていますが、アメリカは批准していません。

取り決めを行う会議は「生物多様性条約締約国会議」(Convention on Biological Diversity)でおおむね2年ごとに開催されます。

生物多様性を守るというのは、野生動物の個体数や種の減少や森林破壊を食い止め、またその生息環境を保全するということ。
生物多様性を利用するというのは、生物資源を開発するということです。

生物資源の開発

生物資源は、人間の食材、健康食品、医薬品、燃料などの原材料になる動物、植物、微生物です。

これらを利用して、最新のバイオテクノロジーを用いて遺伝子組換え作物(トウモロコシ、ダイズ、ナタネなど)やダイエット食品、新薬、バイオ燃料(バイオエタノール、バイオディーゼルなど)などが日々開発されています。

生物資源をめぐっては、新技術で商品を開発し利益をあげたい先進国と原料の産地である開発途上国の間で対立があります。

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