いまある奴隷労働

現代の奴隷がいる国とは

奴隷とは

所有者のもとで働かされて、十分な衣食住・休息・自由を与えられず人間として尊重されることなく暴力で支配されて生きる人々を奴隷といいます。もちろん非合法です。

奴隷は何千前年も前から存在していました。
今先進国となっている国が植民地で行っていた奴隷労働が廃止されたのは、第2次世界大戦後の1960年です。
国連で「植民地と人民に独立を付与する宣言」が採択されたのです。

にもかかわらず、現在でも奴隷労働は世界のあちらこちらで行われています。

奴隷が存在する国

ケビン・ベイルズ著、大和田英子訳『グローバル経済と現代奴隷制』(凱風社2014年)によると、奴隷が確認されている主な国は
インド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、タイ、ミャンマー、フィリピンなど東南アジア、モーリタニア、スーダンなど北・西アフリカ、ブラジルなど南アメリカ、サウジアラビア、クウェートなどアラブ諸国などですが、アメリカ、日本、ヨーロッパなど世界のどこにでも存在します。

資料:ケビン・ベイルズ著、大和田英子訳『グローバル経済と現代奴隷制』(凱風社2014年)、ケビン・ベイルズ著、大和田英子訳『環境破壊と現代奴隷制』(凱風社2017年)

奴隷仕事はどのようなものがあるか

多いのが農作業で、原料加工、家事労働、売春など事前の訓練や設備を必要とせず、人力で行う作業が主。

農作業では、
パームオイル用のアブラヤシ、サトウキビ、穀物その他食料品の刈り入れなど。

製造関係では、
絨毯織り、シャツ製造、指輪磨き、コンピュータ・テレビの部品製作、原石磨き、宝石加工、花火、金属加工、玩具、炭焼き、レンガ造り、鉱石掘り、石切りなど。

ほか
家事労働、売春などさまざまです。

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