地球環境問題

地球環境問題とは そもそもどういうことなのか。地球環境に悪い3つのポイントとは。

地球環境問題とは

工業化された社会において、生産に必要な燃料や原料を自然のなかから無計画に採取して自然を壊したり、生産の過程で発生する廃熱・廃ガス・廃物を、自然が回復できないほど大量に吐き出して環境を汚染したりする問題です。

イラスト さいとうじゅん

世界ではこれまで先進国といわれた国々以外でも工業化のラッシュがおこっていて、環境にたいする悪影響は増加しています。

今のまま進めていくと人間を含む生物が地球で生存していけなくなる可能性もあり、これまでの生産や消費のやり方を見直すことが世界的に求められています。

地球環境問題の3つのポイント

環境に対する悪影響の具体的なポイントとして次の3つがあげられます。

温室効果ガス

温室効果ガスは地球温暖化の一番の原因となっている気体です。
二酸化炭素=CO2、メタン、一酸化二窒素、フロンなどです。
温室効果ガスのうち占める割合が一番多いのがCO2です。

温室効果ガスの種類と割合

資料:気象庁HP

CO2は、生活に必要なエネルギーをつくる石炭や石油の燃焼などにより発生し、これまでの経済活動で急激に増加しています。
地球温暖化を防ぐために、世界がCO2削減に取り組み始めているのです。

土壌・水質の汚染

工場では、たくさんの原料や化学物質が使用され、廃棄されます。
これらの中には人間を含む生物に有害なものがあり、正しく廃棄されないと健康被害が生じたり生物の生態系が破壊されたりします。

乱開発

世界の人口が増えるなか、自然を人工的に開発することで森や土地の破壊が進んでいきます。

農地として利用するために森を切り開いたり、木材を商品にするために木を伐採したりしますが、木は自然に再生しませんので、森は減少する一方ということになります。

森林の木がなくなったり、農地で農業のやり方が不適切だったりすると土地に栄養がなくなってきます。
栄養がなくなると、土壌に作物を生産する力がなくなっていきます。
森林の減少により、そういった土地の面積が増えていて、そのことを砂漠化といいます。
生産する力がなくなった土地では、植物も育ちませんし、水もなく人間も暮らしにくくなります。

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