アフリカの貧困と発展

6. 豊富な資源の残念な開発

アフリカには、世界が注目する魅力があります。
資源や農地です。

アフリカの鉱物資源

資料:資源エネルギー庁「アフリカの鉱物資源の重要性と我が国の取組み」、ダイヤモンドはUSGS。資源は存在の見込みも含む

これらを求めて世界から企業が「お金をだしますので、一緒に開発しませんか」と持ち掛けてきます。

企業は、利益を求めて開発します。
利益は企業と、国の政府や一部関係者に配分され、その国の住民の生活の向上にはかかわりません。

開発が国をよくするどころか、国民の反感を買い、内戦など国の混乱につながる場合があります。

アフリカの農地

アフリカ大陸は広大ですが、農業ができる土地の2割しか開墾されておらず、まだまだ開拓の余地があります。
その土地は土地が不足している外国の注目を集めています。

外国企業がアフリカに参入しますが、潤うのは政府高官だけで住民の利益にならないばかりか、内戦のきっかけになるなど貧困問題の解決にならないケースがみられます。

アフリカは植民地時代の影響を引きずっている

アフリカの産業がワンパターンで、紛争が起きていて、豊富な資源がうまく活用されにくいのは共通した要因があります。
アフリカは以前ヨーロッパの強国に植民地支配されていたことです。

ヨーロッパ強国はアフリカを植民地として自国の利益のために利用してきました。

1960年頃にアフリカはヨーロッパ強国から独立しましたが、古くからの住民による統治や生活基盤は破壊されたままで、植民地時代に開拓された大規模で単一の農業が継続され、工業化が進まずにいたのです。

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